「コンタクトをしながらエクステを付けて大丈夫?」という疑問から

まつ毛エクステのカウンセリングで、私たちが日常的にいただく質問のひとつが「コンタクトレンズをしたままでも施術を受けられますか?」というものです。それと同時に「エクステを付けていても普段通りコンタクトを使えますか?」というご質問も非常に多く寄せられます。おそらく、まつ毛エクステに興味を持ちながらも、コンタクトレンズとの相性が心配でなかなか踏み出せずにいる方は、少なくないのではないでしょうか。

結論から申し上げると、コンタクトレンズとまつ毛エクステは、正しい知識と順序を守れば十分に両立できます。ただし「何も気にしなくてよい」というわけではありません。目は非常に繊細な器官であり、コンタクトレンズもまつ毛エクステも、どちらも目のすぐそばで使用するものだからこそ、それぞれの特性をきちんと理解した上で組み合わせる必要があります。

この記事では、コンタクトレンズの種類と目への影響、施術中および日常使いにおける装着の順序、グルー(接着剤)成分との関係、乾燥やゴロつきを防ぐためのケア方法など、サロンの現場と医学的知見の両面からていねいにご説明します。どうぞ最後までお読みいただき、安心してお越しください。

コンタクトレンズの種類と目元環境への影響を知っておこう

まつ毛エクステとの相性を考える前に、まずコンタクトレンズがどのように目の環境に影響を与えるかを整理しておきましょう。コンタクトレンズには素材や装用時間によってさまざまな種類があり、それぞれに特徴があります。

ソフトレンズとハードレンズ

現在、日本のコンタクトレンズ使用者の大多数が使用しているのはソフトコンタクトレンズです。柔らかい素材が角膜にフィットしやすく、装用感が良いため普及しています。一方、ハードコンタクトレンズは酸素透過性が高く、角膜への負担が少ないという特徴がありますが、装用に慣れが必要で、使用者は全体の1〜2割程度とされています。まつ毛エクステとの関係では、どちらのレンズを使用しているかによって注意点がわずかに異なりますので、カウンセリング時にお知らせいただけると、より適切なご案内が可能です。

カラーコンタクトレンズ(カラコン)の特有リスク

カラーコンタクトレンズは、瞳の色や印象を変えるための着色剤が含まれており、通常のソフトレンズよりも酸素透過率が低い製品が多い傾向にあります。角膜は血管がないため、大気中の酸素を涙液を介して取り込んでいます。酸素供給が不足すると角膜浮腫(むくみ)や血管新生が起きやすくなり、乾燥や充血のリスクが高まります。まつ毛エクステの施術後は目を閉じた状態が続くため、カラコン使用の方は特に装用時間の管理を意識することが大切です。

1DAY・2week・1monthによる違い

レンズの交換頻度も目の状態に影響します。使い捨てタイプの1DAYレンズは、レンズに汚れが蓄積しにくく、まつ毛エクステ使用者にとっては衛生面でも扱いやすいタイプです。2week・1monthタイプのレンズは、日々のケアが不十分だとタンパク質や脂質の汚れが蓄積し、目の表面の環境を悪化させることがあります。まつ毛エクステ装用中は、まつ毛の根元付近に皮脂や化粧品の成分が蓄積しやすく、それが目に入り込むリスクもあるため、レンズは清潔に保つことが例年以上に重要になります。

施術中のコンタクトレンズはどうすればよいか

まつ毛エクステの施術は、仰向けになって目を閉じた状態で行われます。施術時間は内容によって異なりますが、フルセットであれば60〜120分ほどかかることが一般的です。この間、コンタクトレンズを装用した状態で目を閉じ続けることには、いくつかの注意すべき点があります。

施術中はコンタクトレンズを外すことを推奨

私たちFRAISEでは、施術前にコンタクトレンズを外していただくことをお勧めしています。その主な理由は以下の点にあります。

  • 涙液の蒸発による乾燥:目を閉じていても瞬きがない状態が続くと、涙液の循環が滞り、レンズが乾燥しやすくなります。乾燥したレンズは角膜に張り付きやすく、施術後に外す際に角膜を傷つけるリスクがあります。
  • グルーの揮発成分との接触:まつ毛エクステに使用されるグルー(シアノアクリレート系接着剤)は硬化の過程で微量の揮発成分を放出します。目が完全に閉じていれば直接眼球に触れることはほとんどありませんが、コンタクトレンズがある場合、その素材が揮発成分を吸着する可能性がゼロとはいえません。
  • ハードレンズのズレや紛失:施術中の体勢変化や目元への微細な刺激により、ハードレンズが位置ずれを起こしたり、最悪の場合外れて紛失するリスクがあります。

来店の際には、コンタクトレンズのケース・保存液・メガネをお持ちいただき、施術前にレンズを外してお過ごしいただくことを強くお勧めします。なお、施術終了後にレンズを再装用される場合は、施術直後ではなく少なくとも10〜15分ほど時間を置いてから装用されるとより安心です。これはグルーの完全硬化と、目元の涙液バランスが落ち着くのを待つためです。

どうしても外せない場合は必ずお申し出ください

視力の関係でコンタクトレンズを外すことが難しい方や、ご事情がある場合は、必ずカウンセリング時にその旨をお伝えください。施術中のポジショニングや換気、グルーの塗布量・乾燥時間の調整など、個別の状況に合わせた対応が可能です。お客様の安全を最優先に、担当アイリストが丁寧にご相談いたします。

グルーの成分とレンズ素材の相性を科学的に理解する

まつ毛エクステの施術において使用されるグルーは、主成分がシアノアクリレートと呼ばれる化合物です。瞬間接着剤の一種で、空気中や皮膚表面の微量な水分と反応して急速に重合(固まる)する性質を持っています。この化学反応の過程で微量のホルムアルデヒドが発生することが知られており、これがアレルギー反応の原因として注目されることがあります。

揮発成分とソフトレンズの素材的特性

ソフトコンタクトレンズの多くは、HEMA(ヒドロキシエチルメタクリレート)や、より新しい素材であるシリコーンハイドロゲルをベースにしています。これらの素材は水分を多く含む多孔性(孔がある)構造を持つため、周囲の気体成分を吸着・吸収しやすい性質があります。つまり、グルーの揮発成分がレンズ素材に微量ながら取り込まれる可能性があるということです。

ただし、通常の施術環境であれば、この影響は極めて限定的です。問題が生じやすいのは、換気が不十分な空間で長時間コンタクトレンズを装用したまま施術を受けた場合や、目が開いた状態でグルーが近くに存在した場合などです。FRAISEの施術室は換気に配慮した完全個室環境で運営されており、またグルーの使用量・硬化方法についても医師監修のもと定めた安全基準に沿って行っています。

ハードレンズはより吸着リスクが低い

ポリメタクリル酸メチル(PMMA)やフッ素系素材を使用したハードコンタクトレンズは、ソフトレンズに比べて素材の密度が高く、気体成分を吸着しにくい特徴があります。ただし、先述の通り施術中のズレや装用感の問題もあるため、一概にハードレンズの方が有利とは言い切れません。どちらのレンズを使用している場合でも、施術前に外していただくことが、最もリスクを低減できる選択です。

使用するグルーの選択肢について

FRAISEでは、お客様の目元の状態や過去のご反応履歴に基づき、グルーの種類を複数の選択肢の中から選んで使用しています。感作リスク(繰り返し接触によってアレルギーが形成されるリスク)を最小限にするため、不必要に強力なグルーを使用しないという方針も、医師監修のもとで設けています。コンタクトレンズを使用されている方で目元に敏感さを感じている方は、カウンセリング時にその点もお知らせください。

日常的なケア——エクステ装用中のコンタクトレンズとの賢い付き合い方

施術が無事に完了した後も、まつ毛エクステとコンタクトレンズを同時に使用していく日常のなかで、気をつけていただきたいポイントがあります。この章では、乾燥・ゴロつき・エクステの持ちを損なわないための実践的なアドバイスをお伝えします。

コンタクトレンズの装着と取り外しの順序

朝の準備では、コンタクトレンズを先に装着してから目元のケア(洗顔後の保湿など)を行うのが基本です。まつ毛エクステがある状態でレンズを装着する際は、まつ毛に触れないよう指の位置に気をつけてください。爪が長い方は特に注意が必要で、まつ毛エクステを引っかけて抜けてしまうことがあります。

夜の取り外しの際も同様に、まつ毛エクステを引っかけないよう慎重に行いましょう。目を強くこすったり、レンズを外す際に目の周囲を引っ張ったりすることは、まつ毛エクステの持ちを大きく損なう原因にもなります。取り外しは鏡を見ながら、ゆっくりと丁寧に行うことを習慣にしてください。

目の乾燥対策はエクステ使用者にとってより重要

コンタクトレンズの装用は目の表面の涙液を蒸発させやすくし、ドライアイを進行させる要因のひとつです。一方、まつ毛エクステの重さ(特に複数本を束ねるボリューム系)や長さは、瞬きのたびに目の表面に微細な気流の変化をもたらし、これも涙液の蒸発を多少ながら促進することがあります。

この二重の乾燥リスクを和らげるために、コンタクトレンズ対応の点眼薬(人工涙液)を適宜使用することは有効な対策です。ただし、市販の目薬の中には防腐剤(ベンザルコニウム塩化物など)を含む製品があり、これがコンタクトレンズに蓄積してレンズを変質させることがあります。コンタクトレンズ装用中に使用できる製品かどうか、必ずパッケージを確認するか眼科医にご相談ください。

オイルフリーのコンタクトレンズ用洗浄液を選ぶ

まつ毛エクステの天敵のひとつが「油分」です。グルーはオイル系の成分に触れると接着力が低下しやすいため、エクステ装用中はオイル含有のアイメイクリムーバーや洗顔料の使用を目元に限り避けることが推奨されています。コンタクトレンズの保存液・洗浄液についても、成分に油性の界面活性剤が含まれるものは、万が一目元に付着した際にグルーに影響する可能性がゼロではありません。オイルフリー・低刺激の製品を選ぶと、エクステの持続性と目の健康の両立に役立ちます。

装用時間は守ることが大前提

コンタクトレンズの1日の装用時間は、一般的に8〜12時間を目安とされており、眼科医から指示された時間を守ることが基本です。まつ毛エクステを装用していることを理由に装用時間を変える必要はありませんが、目のかゆみ・充血・異物感・ゴロつきを感じた際には、エクステが原因なのか、コンタクトレンズが原因なのかを混同せず、早めにレンズを外して症状を観察することが大切です。症状が翌日以降も続く場合は、眼科を受診されることをお勧めします。

FRAISEのカウンセリングで伝えていること——「目の健康」を起点にデザインを考える

私たちFRAISEが17年間大切にしてきた姿勢のひとつに、「デザインの美しさと、目元の健康は切り離せない」という考え方があります。まつ毛エクステは見た目の印象を大きく変える力を持つすばらしいツールですが、それはお客様の目が健やかであってこそ、長く楽しんでいただけるものだと考えています。

初回カウンセリングで必ず確認すること

FRAISEでは、初回ご来店のお客様に対して、必ずカウンセリングシートへのご記入をお願いしています。その項目のひとつに「コンタクトレンズの種類・使用頻度」があります。これは施術の可否を判断するためではなく、お客様に最適なグルーの種類・エクステの本数・長さ・カールの強さを選ぶための重要な情報です。

たとえば、ドライアイが強い方にはカールが強すぎるエクステや、毛先が眼球に触れやすい極端な長さを避けるよう提案することがあります。カラコンを常用されている方には、グルーの揮発成分への接触を最小化する施術手順を意識して選択します。こうした一つひとつの判断が、「安全に・長く・美しく」まつ毛エクステを楽しんでいただくための土台となっています。

「自分はコンタクトだから」と遠慮しないでください

コンタクトレンズを使用しているからまつ毛エクステはあきらめなければならない、という思い込みをお持ちの方が一定数いらっしゃいます。ですが、実際には私たちのお客様のうち多くの方がコンタクトレンズを日常的に使用されており、安全かつ快適にまつ毛エクステを楽しんでいただいています。大切なのは「正しく知ること」と「正直にお伝えいただくこと」の2点だけです。

コンタクトレンズの種類・装用時間・目の状態(ドライアイの有無など)をカウンセリングで共有していただければ、あとは私たちが責任を持って最適なプランをご提案します。お客様がご自身で判断に悩む必要はありません。「親切・丁寧・納得」のカウンセリングを通じて、疑問や不安をひとつひとつ解消していただけるよう、スタッフ全員が日々研鑽を重ねています。

定期的なまつ毛の状態確認も重要なケアの一環

コンタクトレンズを使用しながらまつ毛エクステを継続されている方にとって、定期的なリペア(付け替え)の機会は、単に見た目を整えるだけでなく、まつ毛の健康状態を確認する大切なタイミングでもあります。まつ毛の根元が荒れていないか、自まつ毛の成長周期がきちんと保たれているか、グルーの残留がないかなど、アイリストが丁寧に確認します。目元とまつ毛の健康を長期的に守るために、4〜6週間を目安にご来店されることをお勧めしています。

FRAISE Note

コンタクトレンズとまつ毛エクステ、どちらも目のすぐそばで使うものだからこそ、その組み合わせに不安を感じるのはごく自然なことです。でも、正しい知識と信頼できるサロン選びがあれば、その不安の多くは解消できます。FRAISEは創業2009年から変わらず、お客様の目の健康を最優先に考えたサービスを提供してきました。医療法人鳳應会グループのサポートのもと、監修医師・近澤徹先生の医学的知見を施術基準や使用材料の選定に反映させ、安全性と美しさの両立を追求しています。

「コンタクトを使っているけど大丈夫かな」「目が乾きやすいのでエクステが不安」など、どんな小さなご不安でもカウンセリングでお気軽にお話しください。完全個室・完全予約制のFRAISEで、あなたの目元に合った最適なご提案をお待ちしています。北24条の1号店、円山の2号店、いずれのサロンでも、ていねいなカウンセリングからスタートします。あなたのまつ毛エクステライフが、より安心で豊かなものになるよう、私たちFRAISEがしっかりとサポートいたします。