「医師監修」という言葉に、ふと疑問を感じたことはありませんか

美容サロンや化粧品、健康食品のウェブサイトを眺めていると、「医師監修」「医師推奨」といった言葉を目にする機会が増えました。しかしその一方で、「結局、どこまで関わっているの?」「名前を貸しているだけでは?」という率直な疑問を抱く方も少なくないと思います。

FRAISEにいらっしゃるお客様からも、カウンセリングの場でときおり同じご質問をいただきます。「医療法人鳳應会グループとの連携」と聞いて安心したけれど、具体的にどういうことなのか教えてほしいというお声です。正直なご質問だと思いますし、私たちもきちんとお伝えする責任があると考えています。

この記事では、「医師監修」という言葉が業界全体でどのように使われているか、そしてFRAISEが医療法人鳳應会グループと連携することで何が変わるのかを、できるかぎり具体的にお伝えします。読んでいただいた後に「なるほど、そういう意味か」と感じていただければ、それがこの記事の目的です。

「医師監修」の定義は実は法律で決まっていない

まず、業界全体の話として知っておいていただきたい事実があります。日本において、「医師監修」という表現そのものを定義した法律や統一された基準は現時点で存在しません。薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)や景品表示法は虚偽・誇大表現を禁じていますが、「監修」という行為の深さや頻度を規定した条文はなく、監修の実態は事業者によって大きく異なります。

監修の深さは大きく3段階に分かれる

業界を観察していると、「医師監修」と呼ばれる関与には、おおむね以下のような段階差があることがわかります。

  • 名義提供型:医師が最終的な文書や商品を確認し、問題がなければ氏名・肩書きを掲載することを了承する。関与はおもに文書レビューにとどまる。
  • アドバイザリー型:医師が定期的にミーティングや情報共有に参加し、施術手順・使用材料・衛生基準についての意見を伝える。サロン側はそれを踏まえて運営方針を調整する。
  • グループ統合型:医療法人と美容施設が同一の経営グループ内に属し、医師がスタッフ教育・安全基準策定・トラブル対応の仕組みそのものに継続的に関わる。

どの段階が「良い・悪い」というわけではありませんが、お客様への影響という観点では、関与の深さが現場の安全体制に直結するという点は見ておく価値があります。FRAISEが目指しているのは3つ目の「グループ統合型」です。次のセクションから、その具体的な中身をご説明します。

FRAISEの監修体制──医療法人鳳應会グループとの連携が意味すること

FRAISEは医療法人鳳應会グループに属しており、同グループの理事長である近澤徹医師が監修医師を務めています。「グループに属する」というのは、名称を共有するだけでなく、安全に関わる判断を医療側と共有する仕組みを持つということです。

使用材料の選定に医学的見地が入る

まつ毛エクステ施術で使用するグルー(接着剤)は、主成分であるシアノアクリレートの配合比率・硬化速度・揮発成分の種類によって、皮膚や粘膜への影響が異なります。FRAISEでは新しい材料を導入する際、監修医師の意見をもとに成分リストの確認と皮膚科学的なリスク評価を行うプロセスを組み込んでいます。アイリストが「使いやすい」「持ちがよい」という施術側の基準だけで材料を選ぶのではなく、医学的な安全性の視点を加えた複層的な評価を経て採用しています。

衛生基準のアップデートに医療知識が活かされる

感染管理の知識は医療現場が最も蓄積しており、美容業界への応用は限られた情報しか流通していないのが現状です。FRAISEでは、器具の消毒・施術エリアの管理・廃棄物の取り扱いなどについて、医療従事者が持つ感染制御の考え方を参照した手順書を整備しています。年間を通じて見直しを行い、最新の知見を踏まえたアップデートを続けることが、監修体制のある施設として私たちが担う役割だと考えています。

トラブル発生時の対応経路が明確になる

施術後に目のかゆみ・赤みなどの症状が出た場合、一般のサロンではお客様自身が皮膚科や眼科を探して受診するというステップが必要です。FRAISEでは医療法人鳳應会グループとの連携により、万が一のトラブル発生時に医師への相談経路が事前に確立されています。これは「問題が起きないようにする予防」と同時に、「問題が起きたときに迷わず動ける仕組み」でもあります。

監修があっても変わらないこと──正直にお伝えしたい部分

「医師監修があるなら100%安全」という理解は、残念ながら正確ではありません。FRAISEとしても、その点は正直にお伝えしたいと思います。

まつ毛エクステは本質的にリスクをゼロにできない施術

まつ毛エクステの施術では、接着剤の化学成分が極めて目に近い部位に使用されます。どれほど安全な材料を選んでも、個人の体質・アレルギー状態・施術当日の体調によって反応は変わりうるという事実は変わりません。厚生労働省の調査や皮膚科学領域の報告でも、まつ毛エクステによる接触皮膚炎の事例は一定数報告されており、「監修を受けているから大丈夫」と断言することはFRAISEのスタンスではありません。

アイリストの技術と判断力が現場の安全を担う

医師監修の体制があっても、施術室で実際にお客様の目元に向き合うのはアイリストです。監修の価値は、そのアイリストが拠り所にできる「根拠のある基準」を整えることにあります。基準があるだけでなく、それをスタッフ全員が理解し、日常の施術の中で実践できるかどうかが重要です。FRAISEでは新スタッフ研修・定期的な技術確認の場において、単なるテクニックだけでなく「なぜそのやり方をするのか」という医学的な背景まで伝えることを大切にしています。

お客様にも知っておいてほしいこと

監修体制のあるサロンを選ぶことは、リスクを下げるための合理的な選択のひとつです。しかしそれと同時に、施術前のカウンセリングでご自身の目の状態やアレルギー歴を正直にお伝えいただくこと、施術後のホームケアを丁寧に行うことも、安全を守るうえで欠かせない要素です。私たちとお客様が情報を共有しながら一緒に目元の健康を守っていくという関係が、監修体制の意義を最大限に活かす形だと考えています。

「監修」を見極めるために、消費者として確認できること

FRAISEのことだけでなく、美容施術全般を選ぶ際に役立てていただけるよう、「医師監修」という表現を見たときに確認できる視点をご紹介します。難しいことではなく、少し立ち止まって調べるだけでわかることが多いです。

  1. 監修医師の氏名と専門領域が明記されているか:氏名が伏せられている場合や、専門領域がまったく関係ない診療科である場合は、関与の実態を確認する価値があります。
  2. 監修の具体的な内容が説明されているか:「医師監修済み」という一言だけでなく、何を・どのような形で・いつ監修しているかが伝えられているかを見てみましょう。
  3. 医療機関または医療法人との組織的な関係があるか:個人の医師が名前を提供しているケースと、医療法人として組織的に関与しているケースでは、継続性と責任の範囲が異なります。
  4. トラブル発生時の対応方針が示されているか:万が一の際の相談窓口や対応の流れが示されているかどうかは、監修体制の実効性を測る手がかりになります。
  5. カウンセリングで質問に答えてもらえるか:「監修の内容を教えてください」と聞いたときに、スタッフが具体的に答えられるかどうかも、監修が現場に浸透しているかを測るひとつの指標です。

FRAISEでは上記のいずれの点についても、カウンセリングの場でお答えできるよう準備しています。「そんなことを聞いていいのかな」と遠慮する必要はまったくありません。むしろ、施術を受ける前に納得していただくことが、私たちにとっても大切なプロセスです。

FRAISEが「親切・丁寧・納得」にこだわる理由と、監修体制の根底にある考え方

FRAISEは2009年の創業以来、「親切・丁寧・納得」という三つの言葉を変わらぬ哲学として掲げてきました。2026年の現在、17周年を迎えたいまも、この言葉の意味は変わっていません。監修体制を持つことも、この哲学の延長線上にあります。

「納得」は情報の開示から始まる

お客様に「納得」していただくためには、都合のよい情報だけをお伝えすることでは足りません。監修体制があっても限界はある、でもだからこそこのような仕組みを整えている——そういった両面を率直にお伝えすることが、本当の意味での「納得」につながると私たちは考えています。この記事で監修体制の「できること」と「できないこと」の両方をお伝えしたのも、その考え方に基づいています。

完全個室・完全予約制が「丁寧」を支える

FRAISEの北24条店・円山店はいずれも完全個室・完全予約制で運営しています。これは単なる快適さのためだけではありません。個室であるからこそ、カウンセリングでお客様が目の不調やアレルギーの心配を遠慮なく話せる環境が生まれます。「前のお客様に聞こえるかも」という心理的な壁を取り除くことが、正確な情報共有につながり、ひいては安全な施術に結びつきます。

医療との連携が「親切」の質を高める

「親切」という言葉は、笑顔での接客だけを意味するわけではありません。お客様が気づいていないリスクを先回りしてお伝えすること、施術後に気になることが出たときの対応経路を事前に整えておくこと、根拠のある情報でご不安を解消すること——こういったことが、FRAISEの考える「親切」です。医療法人鳳應会グループとの連携は、この「親切」の深さと信頼性を支える基盤として機能しています。

まつ毛エクステは、目元という非常にデリケートな部位を扱う施術です。それだけに、施術を提供する側には技術だけでなく、知識と誠実さが求められると私たちは感じています。17年にわたってお客様に向き合ってきた経験と、医療的な知見の組み合わせが、FRAISEの「安全」を形づくっています。

FRAISE Note

「医師監修ってどういう意味?」という素直な疑問は、施術を選ぶうえでとても大切な視点だとFRAISEは考えています。監修体制の中身を知っていただくことで、「このサロンなら安心して任せられる」という選択が、感覚ではなく根拠のあるものになっていきます。医療法人鳳應会グループのサポートのもと、私たちは安全基準の策定・材料の評価・スタッフ教育・トラブル対応経路の整備を継続的に行っています。これからも、その体制を透明な形でお伝えし続けることが私たちの責任です。

施術についてのご不安、目元の状態についてのご相談、監修体制についてのご質問など、どのようなことでも完全個室のカウンセリングでじっくりお聞きします。「聞くだけでも」という段階から、ぜひFRAISEのドアをお気軽にたたいてください。北24条店・円山店のどちらでも、誠実にお応えするスタッフがお待ちしています。