「好きな仕事と子育て、どちらも諦めたくない」——その思いに向き合ってきた17年
まつ毛エクステのアイリストという仕事は、美容の専門技術を持ち、お客様の日常に小さな喜びを届けられる、やりがいの大きな職種です。一方で、出産・育児というライフステージの変化によって、「続けたいのに続けられない」「復帰したいけれど不安」という声を、業界全体でも多く耳にしてきました。
FRAISEは2009年の創業以来、アイリストの技術を「一度習得すれば長く活かせる専門財産」と位置づけてきました。だからこそ、子育てというライフイベントを理由にその財産を手放さなくて済むよう、職場環境を丁寧に整えることを、経営の根幹にある課題として捉えてきました。
この記事では、FRAISEが17年間の実践の中から作り上げてきた子育て中のアイリストが働き続けるための仕組みと文化について、具体的にお伝えします。美容業界でのキャリアを長く続けたいとお考えの方、または復帰を検討中の方に、少しでも参考になれば幸いです。
美容業界が抱える「離職の構造」——アイリストに特有の課題を整理する
子育て中のスタッフが働き続けにくい理由は、美容業界全体に共通する構造的な問題から来ています。まずその背景を整理することで、FRAISEがなぜ特定のアプローチを選んだのかが見えてきます。
美容業界に多い「立ちっぱなし・不規則・集中労働」の問題
一般的な美容サロンでは、土日祝日が最も稼働の多い時間帯となります。育児中の保護者にとって、土日こそが子どもとの時間や行事が集中するタイミングであり、そこにシフトが組まれること自体がハードルになります。また、施術中は一定の集中力と細かな手作業を要するため、体調不良の子どもを抱えながらでは精神的な負担も大きくなります。
まつ毛エクステに特有のリスク:技術のブランクと「手が鈍る」不安
アイリストの施術は、繊細な手元の感覚とスピードを同時に求められます。産前産後の休業や育児休暇を経た後に「感覚が戻るかどうか」という不安を抱えるスタッフは少なくありません。業界の離職率が高い背景の一つには、この復帰ハードルの高さがあると私たちは考えています。
「穴を開けてはいけない」というプレッシャー
完全予約制のサロンでは、急な子どもの体調不良による当日欠勤が、お客様へのご迷惑と直結します。このプレッシャーが、育児中のスタッフの精神的な疲弊につながるケースも多く見られます。FRAISEは、この問題をシフト設計とカバー体制の整備によって和らげる努力を続けてきました。
FRAISEが実践するシフト・時間設計の工夫
FRAISEでは、完全個室・完全予約制という運営モデルが、子育てスタッフにとっても大きなメリットをもたらしています。予約が事前に確定しているため、稼働日と稼働時間を計画的に組むことができ、「今週は何が起きるかわからない」という不確実性を減らしやすい構造です。
短時間シフトと変形労働時間制の導入
育児中のスタッフには、保育園や学校の送迎時間に合わせた短時間勤務シフトを柔軟に設定できる体制を整えています。「午前中だけ」「週3日のみ」といった働き方を選択できることで、スタッフが自分のペースで職場復帰を果たせるよう配慮しています。一律に同じ条件を求めるのではなく、一人ひとりのライフステージに合ったプランを個別に話し合う文化があります。
2店舗体制による相互カバーの仕組み
北24条(1号店)と円山(2号店)の2店舗を持つFRAISEでは、急な欠勤が発生した際に店舗間で連携してカバーする体制を取ることができます。スタッフが「自分が休むとすべてが止まる」という過度な責任感を一人で背負わなくて済むよう、チーム全体で補い合う設計を意識してきました。
予約調整の透明性とスタッフへの事前共有
FRAISEでは、稼働予定と予約状況をスタッフ全員がある程度把握できる状態を保つことで、「急に無理なシフトが入る」という不安を減らす努力をしています。見通しが立つことは、育児との両立において心理的な安定に大きく寄与します。
技術キープとスキルアップ——復帰しても「差がつかない」ための環境
産休・育休からの復帰後に感じやすい「技術のブランク不安」に対して、FRAISEでは以下のような対策を継続的に実施しています。
復帰前のリハビリ練習期間の設定
育児休業や産前産後休暇を終えたスタッフが、すぐにお客様の施術に入るのではなく、一定のウォームアップ期間を設けることを標準的な流れとして取り入れています。モデルを用いた練習や、先輩スタッフとのロールプレイングを通じて、手の感覚と集中力を取り戻すステップを踏んでから現場に戻れるよう配慮しています。
医師監修のもとで整備された技術・衛生基準の共有
FRAISEの施術基準は、監修医師である近澤徹医師(医療法人鳳應会理事長)の医学的知見を踏まえて整理されており、安全管理に関するガイドラインが明文化されています。このガイドラインは定期的に見直しと更新が行われるため、スタッフは「現在の正しいやり方」を常に確認できます。マニュアルが整備されていることは、ブランク後の復帰においても大きな安心材料となります。
継続的な社内勉強会と技術共有の場
育休中であっても、希望するスタッフには情報共有や勉強会への参加機会を提供しています。「離れている間に業界が変わってしまった」という孤立感を感じさせないよう、つながりを保ちながら休業期間を過ごせる文化を育てることを大切にしています。
「助け合える職場」をつくるための文化と制度——ハード面だけでは足りない理由
シフトの柔軟性や技術サポートといった制度的な取り組みだけでなく、スタッフ同士が本音を話せる職場文化こそが、子育て中のアイリストが長く働き続けるうえで欠かせない要素だと私たちは考えています。
「迷惑をかける」という罪悪感を和らげるコミュニケーション設計
育児中のスタッフが「急に休んで申し訳ない」「子どもの話をしにくい」と感じる職場では、たとえ制度が整っていても心理的な負担は消えません。FRAISEでは、子どもの体調不良による急な連絡に対してスタッフ全員が「お互い様」と感じられるよう、日頃のコミュニケーションの取り方を意識的に育ててきました。
管理職・先輩スタッフのロールモデルとしての役割
子育てをしながら活躍し続ける先輩アイリストの存在は、後に続くスタッフにとって何よりも心強いメッセージになります。FRAISEでは、育児と仕事を両立してきた実績のあるスタッフが後輩の相談に乗れる仕組みを自然な形で組み込んでいます。「あの人がいるなら、私にもできるかもしれない」という実感は、制度よりも先に人の背中を押します。
医療法人グループとの連携がもたらす職場の安心感
FRAISEが医療法人鳳應会グループと連携していることは、お客様への安全面だけでなく、スタッフにとっての職場環境においても意味を持ちます。医療機関が持つコンプライアンス意識や衛生管理の徹底、就業規則の整備といった体制の堅牢さは、スタッフが安心して長期的なキャリアを描くための土台となっています。
産前・産後・復帰後の各フェーズに応じたフォロー体制
子育てとの両立は、妊娠中・産休中・育休中・復帰直後・就学後と、フェーズごとに課題が変わります。FRAISEでは、一度仕組みを作ったら終わりではなく、その都度スタッフと対話しながら必要なサポートを柔軟に見直す姿勢を大切にしています。
FRAISEが考える「長く働ける職場」の本質——スタッフへのメッセージ
FRAISEが17年間サロンを続けてこられたのは、お客様のご支持とともに、アイリストたちが長くこの仕事を愛し続けてくれたからだと、私たちは心から感じています。スタッフが長く働ける職場は、結果としてお客様への施術の質と安心感にも直結します。担当者が変わらないことによる信頼関係、技術の深まり、カウンセリングの精度——これらはすべて、スタッフの定着があってはじめて実現するものです。
「親切・丁寧・納得」はお客様だけでなくスタッフにも向けるべき言葉
FRAISEが創業以来大切にしてきた哲学「親切・丁寧・納得」は、お客様への接客姿勢として生まれた言葉ですが、私たちはこれをスタッフへの向き合い方にも同様に当てはめるべきだと考えています。スタッフ一人ひとりのライフステージを丁寧に理解し、納得のいく働き方を一緒に考えることが、サロンとしての誠実さだと思っています。
美容の仕事は「長く続けるほど深まる」という確信
アイリストの技術は、経験年数が積み重なるほどに洗練されていきます。お客様の目元の状態を読み取る観察眼、施術のスピードと精度、カウンセリングの深さ、これらは短期間では培えません。子育て中であっても、たとえ週に数日・数時間であっても、現場に立ち続けることに大きな価値があると私たちは信じています。だからこそ、離職させない環境を作ることに投資し続けています。
これからFRAISEで働くことを考えている方へ
「子どもがいるから採用されにくいかも」「育児中だと迷惑をかけてしまうかも」——そうした先入観を持たずに、まずFRAISEのドアを叩いてみてください。現在の状況、希望する働き方、将来のキャリアイメージ、何でも率直にお話しいただけます。制度が先にあるのではなく、あなたの状況に合わせた形を一緒に考えることが、私たちのスタートラインです。
子育てをしながらアイリストとして働き続けることは、決して特別なことではありません。それを当たり前にする職場を作ることが、FRAISEの責任だと考えています。
FRAISE Note
FRAISEは、札幌・北24条と円山の2店舗で、17年にわたってまつ毛エクステの専門サロンとして歩んできました。その歩みを支えてきたのは、お客様への誠実な施術とともに、アイリストたちが安心して長く働き続けてきた環境があってこそだと感じています。医療法人鳳應会グループのサポートのもと、就業環境の整備・技術基準の管理・安全体制の構築を継続的に行ってきたことが、スタッフにとっての信頼感にもつながっています。
子育て中のアイリストとして復帰を考えている方、または現在の職場環境に不安を感じている方は、ぜひ一度FRAISEにご相談ください。制度の詳細や実際の働き方について、スタッフが丁寧にお伝えします。「親切・丁寧・納得」の精神は、働く仲間への向き合い方にも変わらず息づいています。