「今のサロン、なんとなく不安…」——乗り換えを考え始めるきっかけとは

まつ毛エクステを続けるなかで、「担当アイリストが退職してしまった」「引っ越しで通えなくなった」「仕上がりが以前と変わってきた気がする」——そういったできごとをきっかけに、サロンの乗り換えを検討し始める方は意外と多くいらっしゃいます。まつ毛エクステは肌に直接触れ、目というデリケートな部位の近くで施術をおこなうため、サロン選びはファッションやネイルとは少し異なる慎重さが求められます。

一方で、「転店って難しそう」「新しいサロンでうまく希望を伝えられるか心配」という声も、カウンセリングの場でよくお聞きします。FRAISEでは創業2009年から「親切・丁寧・納得」を変わらぬ哲学として掲げ、転店でいらっしゃる方にも初回カウンセリングに十分な時間を設けてきました。今回の記事では、そうした現場経験と医療法人鳳應会グループとの連携から培った知識をもとに、乗り換えで後悔しないための具体的なチェックポイントを丁寧にご説明します。

「なんとなく不安」を「ちゃんと確認できた安心」に変えることが、この記事の目的です。転店を迷っている段階の方にも、すでに候補サロンを絞っている方にも、ぜひ参考にしていただけると幸いです。

まず知っておきたい「転店リスク」——なぜ乗り換え直後にトラブルが起きやすいのか

サロンを乗り換えた直後というのは、実はトラブルが生じやすいタイミングです。その背景には、施術環境・使用グルー・装着技術の違いが複合的に関係しています。それぞれどのような影響があるのかを整理しておくことで、転店前に何を確認すべきかが自然と見えてきます。

グルーの種類と相性問題

まつ毛エクステを接着するグルー(接着剤)は、サロンによって主成分の配合比率や粘度が異なります。前のサロンで使われていたグルーと、新しいサロンのグルーが同じ製品である保証はありません。成分が異なれば、肌との相性も変わります。これまでアレルギー反応が出たことがない方でも、グルーが変わることで初めて刺激を感じるケースがあることは、医学的な観点からも理解しておくべき事実です。

グルーに含まれる主な接着成分はシアノアクリレート系の化合物で、その種類や配合濃度によって揮発性・硬化速度・刺激の強さが異なります。監修医師の近澤徹も、「初めて施術を受けるサロンでは、グルーの成分確認とパッチテストの実施を積極的に申し出ることが大切です」と指摘しています。

技術の「癖」による自まつ毛への影響

アイリストの技術にはそれぞれ「癖」があります。エクステの装着角度、根元からの距離の取り方、テープワークの方法など、細かな手法はサロンごと・アイリストごとに異なります。前のサロンで長年受け続けてきた施術の手法と大きく異なる技術で施術を受けると、自まつ毛に予期しない負担がかかることがあります。特に根元への過度な接着や、自まつ毛1本に対して複数本のエクステを絡めすぎる施術は、自まつ毛の健康に悪影響を与えるリスクがあります。

前サロンのオフが不十分なまま施術を重ねるリスク

転店時に多く見られるケースが、前サロンのエクステが完全に残った状態で新しいサロンを訪れることです。残留したエクステの上に新しいエクステを重ねる「重ねづけ」は、接着の安定性を損なうだけでなく、自まつ毛への負担を増大させます。転店を検討している場合は、可能であれば前サロンで一度きれいにオフしてから新しいサロンを訪れることが、最もリスクの少ない選択です。

安全性の目線で選ぶ——衛生管理と使用資材の確認ポイント

サロン選びにおいて、仕上がりの美しさや価格と同じくらい——いや、それ以上に——重要なのが衛生管理の水準です。目の周囲は粘膜に近く、感染リスクや炎症リスクを考えると、衛生面での妥協は許されません。ここでは、転店前にサロンへ確認しておきたい衛生管理の具体的なポイントをご紹介します。

  • ピンセットの滅菌・消毒方法:使い捨てでない器具は、オートクレーブ(高圧蒸気滅菌)または紫外線照射による消毒が望ましい対応です。「アルコール拭きのみ」というサロンは、衛生管理が十分とは言えない場合があります。
  • 施術スペースの清潔さと個室対応の有無:半個室・オープンスペースでの施術は、他の顧客の会話や動きが施術の集中を妨げる可能性があります。完全個室は施術精度を保つうえでも衛生管理の面でも有利です。
  • グルーの保管・管理状況:グルーは温度・湿度・光に敏感です。開封後の使用期限を守り、適切な環境で保管されているかどうかは、施術の品質と安全性に直結します。
  • アイパッド(下まつ毛カバー)の使い回し有無:肌に直接触れるアイパッドが使い捨てでない場合、洗浄・消毒の方法を確認しましょう。使い捨てが基本です。
  • スタッフの手指衛生:施術前の手洗い・手指消毒が習慣化されているかどうかも、観察できる範囲でチェックしてみてください。

FRAISEでは、医療法人鳳應会グループとの連携のもとで定められた衛生基準を全スタッフが共有し、日常の施術に落とし込んでいます。「医療基準の衛生管理」とは何か、という問いに対して私たちが一つの答えを示し続けることが、17年間続けてきたことのひとつです。

技術と資格を見極める——アイリストの経験・認定資格の正しい読み方

まつ毛エクステの施術者に関する資格制度は、現在の日本では民間認定資格が中心であり、国家資格として一元化されているわけではありません。ただし、美容師免許との関係性については法律上の整理がなされており、正しく理解しておくことが転店先を見極めるうえで重要です。

美容師免許との関係

厚生労働省は2008年に、まつ毛エクステの施術は「美容の業」に該当するとの通知を発出しています。これにより、美容師免許を持つ者が美容所として届け出た施設で施術をおこなうことが、法律上の適切な対応とされています。転店先のサロンが美容所として保健所に届け出ているかどうかは、安全な施術環境の最低限の確認事項と言えます。届け出の有無はサロン内の掲示や問い合わせで確認することができます。

民間資格の参考的な活用

日本まつ毛エクステンション認定機構(JECA)やNPO法人日本まつ毛エクステンション協会(NBEA)をはじめとするいくつかの団体が認定資格を発行しています。こうした資格は、技術の一定水準を担保する目安にはなりますが、資格の有無だけで技術の全てを判断することはできません。資格取得後にどれだけの実務経験と継続的な技術研鑽を積んでいるかが、より重要な要素です。

転店先のサロンに「担当アイリストの経験年数」「どのような技術研修を受けているか」を尋ねることは、決して失礼なことではありません。誠実なサロンであれば、そうした質問に丁寧に答えてくれるはずです。

カウンセリングの質も技術のひとつ

施術技術と同じくらい重要なのが、カウンセリング力です。自まつ毛の状態・生活習慣・アレルギー歴・希望するデザインを正確に把握し、それに基づいて最適な提案ができるアイリストかどうかは、初回のカウンセリングで概ね判断できます。希望を聞く前に施術を急ごうとする、あるいは「全員にこのデザインをおすすめしています」という画一的な提案しか出てこないサロンは、個別対応の体制が整っていない可能性があります。

転店前に準備しておくこと——スムーズな乗り換えのための実践チェックリスト

では、実際に転店を決意したとき、どのような準備をしておくと乗り換えがスムーズになるのでしょうか。以下に、FRAISEのカウンセリング現場で培ったノウハウをもとに、実践的なチェックリストとして整理しました。転店を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。

  1. 現在のエクステの状態を把握する:自まつ毛の長さ・コシ・密度の現状と、現在装着しているエクステの本数・カールの種類・太さをできる範囲でメモしておきましょう。担当アイリストに「施術履歴をメモにまとめてほしい」とお願いできるサロンもあります。
  2. アレルギー・皮膚トラブルの履歴をまとめる:過去にグルーや化粧品でかぶれたことがある場合、その成分名(わかる範囲で)と症状の程度を記録しておくと、転店先でのカウンセリングがスムーズになります。
  3. 前サロンのオフを済ませてから訪問する:前述のとおり、残留エクステがある状態での転店は施術品質に影響します。可能な限り前サロンでオフをしてから、新しいサロンを訪れることをお勧めします。
  4. 初回はオフ+フルセット施術として予約を入れる:万が一、前サロンでオフが難しかった場合は、転店先で「オフ+フルセット」として予約することで、アイリストが自まつ毛の状態を最初から確認できます。
  5. 希望のデザイン・仕上がりのイメージを用意する:言葉だけでデザインを伝えることは意外と難しいものです。参考にしたい写真(芸能人や雑誌の切り抜き、スマートフォンの保存画像)を数枚用意しておくと、カウンセリングが格段にスムーズになります。
  6. 初回カウンセリングで必ず確認したいことをリスト化する:使用するグルーの成分・パッチテストの可否・施術時間・アフターケアの方針・次回来店のタイミングなど、気になることは遠慮なく質問できる環境かどうかも見極めポイントです。
  7. 料金体系を事前に確認する:「本数制か」「部分・全体か」「オフ料金は別途か」「技術料込みか」など、料金の構成はサロンによって大きく異なります。初回訪問前にウェブサイトや電話で確認し、施術後に想定外の請求が発生しないよう準備しておきましょう。

これらの準備を整えてから転店に臨むことで、初回施術での満足度が大きく変わります。新しいサロンとの信頼関係は、最初のカウンセリングから始まっています。

FRAISEが転店のお客様に大切にしていること——「ゼロから丁寧に」のカウンセリング哲学

FRAISEには毎月、他のサロンから乗り換えてくださるお客様が一定数いらっしゃいます。その理由はさまざまですが、「前のサロンで目が赤くなった」「希望通りにならなかった」「丁寧に話を聞いてもらえなかった」というご経験をお持ちの方が多いことも事実です。そうした方々に接するたびに、私たちは改めて、カウンセリングこそが施術の始まりであるという考えを強くしています。

自まつ毛の現状診断からスタートする

転店でいらっしゃった方の初回施術では、まず自まつ毛の状態を丁寧に観察するところから始めます。前サロンでの施術によってダメージを受けている自まつ毛がある場合、その部分には新しいエクステを装着せず、自まつ毛の回復を優先するご提案をすることもあります。「本数を増やして欲しい」というご希望に対しても、自まつ毛の健康状態によってはいったん控えめな本数をお勧めすることがあります。これは、長くエクステを楽しんでいただくための大切な判断です。

希望とリスクの両方を正直にお伝えする

私たちは、お客様が希望されるデザインを「できます」と言うことが、常に正解だとは考えていません。自まつ毛の状態や目の形によっては、希望されるデザインが自まつ毛への負担になる場合があります。その場合、なぜそのデザインが現時点では難しいのか、どのようなケアを経れば実現に近づくのかを正直かつ具体的にご説明することを大切にしています。

「親切・丁寧・納得」という創業以来の哲学は、こういった場面でこそ体現されると私たちは考えています。耳に心地よいことだけを伝えるのではなく、お客様の目元の健康を長期的に守るための誠実さを、17年間変わらず持ち続けていたいと思っています。

転店後のアフターフォローも含めた関係づくり

初回施術後のアフターケアについても、転店いただいたお客様に特に丁寧にご案内しています。新しいグルーへの適応期間中は、普段より目元への刺激を避けていただくようお伝えするほか、気になる症状(かゆみ・赤み・腫れなど)が出た場合には施術後であっても遠慮なくご連絡いただくよう、初回から伝えています。完全個室・完全予約制という環境が、こうした一対一のきめ細かいフォローを可能にしていると実感しています。

サロンを乗り換えることは、決して後ろめたいことではありません。自分の目元の健康と美しさのために、より良い環境を選ぶことは、むしろ大切なセルフケアの一部です。FRAISEは、そのような判断をされた方を全力で歓迎し、「ここに来てよかった」と感じていただける施術と環境をご提供できるよう、日々積み重ねています。

FRAISE Note

転店を考えているけれど「うまく伝えられるかな」「またトラブルになったら怖いな」と感じている方、ぜひ一度FRAISEにご相談ください。医療法人鳳應会グループのサポートのもと、監修医師の医学的見地を取り入れた安全基準と、創業以来17年間積み上げてきた現場経験を組み合わせたカウンセリングで、お客様の今の状態とご希望を丁寧に確認するところから始めます。はじめての方も、転店でいらっしゃる方も、完全個室・完全予約制のゆったりとした空間で、どうぞ安心してお話しください。札幌・北24条(1号店)と円山(2号店)、どちらのスタッフも皆さまのお越しをお待ちしております。