「コンタクトをしているけれど、まつ毛エクステは大丈夫?」という不安に向き合う
初めてFRAISEにご予約いただいた方のカウンセリングで、「コンタクトレンズを使っているのですが、まつ毛エクステはできますか?」というご質問をいただくことは珍しくありません。ソフトレンズ・ハードレンズ・カラーコンタクトを問わず、多くの方が同じ疑問を抱えたままサロンの扉をくぐられます。結論から申し上げると、適切な配慮を行えばコンタクトレンズユーザーの方もまつ毛エクステを十分に楽しんでいただけます。ただし、「何も考えずに普段通りでいい」というわけではありません。
コンタクトレンズは目の角膜に直接触れる医療機器です。一方、まつ毛エクステは専用接着剤(グルー)を用いて自まつ毛にエクステンション毛を装着する施術で、目のすぐそばで行われます。この二つが同じ目元で共存するためには、施術前・施術中・施術後のそれぞれに対応した知識と配慮が必要です。このコラムでは、医療法人鳳應会グループ監修医師・近澤徹の医学的知見も踏まえながら、コンタクトレンズユーザーの方が安心してまつ毛エクステを続けるための情報を丁寧にお伝えします。
「なんとなく不安で踏み出せなかった」「施術後に目が乾く気がする」「グルーがレンズに悪影響を与えないか心配」──そうした疑問のひとつひとつに答えていきますので、ぜひ最後までお読みください。
まつ毛エクステの接着剤(グルー)が目に与える影響を知る
まつ毛エクステの施術で使用する接着剤(グルー)は、主成分にシアノアクリレート系の合成樹脂を用いた速乾性の接着剤です。硬化する過程でごく微量の揮発成分(モノマー)が空気中に放出されます。通常、健康な目の粘膜に短時間触れる程度では深刻な問題になりにくいとされていますが、コンタクトレンズを装着した状態では注意が必要な理由があります。
コンタクトレンズが揮発成分を吸着しやすい理由
ソフトコンタクトレンズは含水性の高い素材でできており、水分を保持する構造上、空気中のさまざまな成分をスポンジのように吸収しやすい性質を持ちます。グルーの硬化時に生じる揮発成分がレンズに取り込まれると、装着時の不快感・充血・角膜への刺激につながる可能性があります。この現象は「レンズへの吸着」として眼科領域でも認識されており、美容施術全般において施術中のソフトコンタクト装着が推奨されない理由のひとつです。
ハードレンズ・RGPレンズの場合
ハードレンズやRGP(酸素透過性ハード)レンズは含水率が低く、揮発成分の吸着リスクはソフトレンズよりも小さいとされています。ただし、レンズのエッジ(端部)が角膜に密着する構造のため、施術中に目を動かした際にレンズがずれて角膜を傷つけるリスクがゼロではありません。ハードレンズをお使いの方も、施術中は外してお越しいただくことをFRAISEではお勧めしています。
カラーコンタクトについては、UVカット成分や着色料を含む製品が多く、素材のバリエーションが広いため一概には言えませんが、ソフトタイプが多数を占めることから同様の配慮が必要です。いずれのレンズタイプであっても、施術当日は眼鏡での来店を強くお勧めしています。
施術日当日に備えるべき7つのポイント
コンタクトレンズを日常的にお使いの方が、まつ毛エクステの施術日に備えて確認しておきたいポイントをまとめます。「わかっていたつもりで抜けていた」という点がないよう、ひとつずつご確認ください。
- 施術中はコンタクトレンズを外す:前述の通り、施術中のレンズ装着はグルー揮発成分の吸着リスクを高めます。当日は眼鏡でご来店いただき、施術室ではレンズを外した状態でお過ごしいただきます。レンズケースと保存液をご持参ください。
- 施術後すぐの装着は控える:グルーの硬化が完了するまでには一定の時間が必要です。施術直後の目元は微細なグルー成分に触れやすい状態ですので、施術後最低1〜2時間はレンズの装着を避け、目元を触らないようにしてください。
- ドライアイ傾向の方は点眼薬を準備する:施術中は目を閉じていますが、換気や空調により目元が乾燥することがあります。普段からドライアイの症状がある方は、かかりつけ眼科医に相談のうえ防腐剤フリーの人工涙液を手元に用意しておくと安心です。
- 施術前日はレンズ装着時間を短縮する:前日から目の負担を減らしておくことで、施術当日の目の状態を良好に保てます。特にハードレンズユーザーは、前日から眼鏡に切り替えることを検討してください。
- アレルギー・眼疾患の申告を忘れずに:コンタクトレンズを使う方の中には、慢性的なドライアイ・結膜炎・点状角膜炎などを抱えている方もいます。カウンセリングシートに必ず記入し、担当アイリストに伝えてください。
- 施術後24時間以内の入浴・洗顔への注意:グルーの完全硬化を促すために、施術後24時間は目元への水濡れを最小限にしてください。コンタクトレンズの洗浄も手短に、かつ目元に水が直接かからないよう工夫が必要です。
- 施術後に目の異常を感じたらすぐ眼科へ:コンタクトユーザーは角膜が敏感になっていることがあります。施術後に充血・痛み・かすみ・強い乾燥感が続く場合は、自己判断せずに速やかに眼科を受診してください。
コンタクトユーザーが知っておきたい「ドライアイ」との関係
コンタクトレンズを長期間使用していると、涙の蒸発が促進されてドライアイが慢性化しやすいことが眼科臨床で広く知られています。ドライアイとは涙の量や質が不安定になり、目の表面を適切に保護できなくなる状態です。コンタクトレンズ自体が涙の均一な拡散を妨げること、またまばたきの減少(スマートフォン・PCの長時間使用による)が重なることで、現代人のコンタクトユーザーにドライアイが増加傾向にあると報告されています。
まつ毛エクステとドライアイの相互作用
まつ毛には本来「涙の蒸発を防ぐ」という重要な生理的機能があります。まつ毛は目の縁に沿って弧を描くことで、まばたきのたびに涙を目の表面に均一に広げるポンプのような役割を果たしています。適切な長さ・カールのまつ毛エクステは、この機能を損なわずに美しさを加えるものですが、過度に長いエクステや強いカールは気流を乱し、涙の蒸発速度を高める可能性があることが研究で示唆されています。
2020年にアメリカ眼科学会(AAO)の関連研究者らが発表したまつ毛と涙膜に関する実験では、まつ毛の長さが眼球幅の約3分の1を超えると涙の蒸発量が増加するというデータが報告されています。元々ドライアイ傾向のあるコンタクトユーザーの方は、自まつ毛の長さを大幅に超えるロングエクステよりも、自まつ毛の1.1〜1.3倍程度の自然な長さのデザインの方が目の乾燥感を抑えやすいと私たちは考えています。
毛の素材がドライアイに影響する?
エクステンション毛の素材(ポリエステル系繊維)それ自体が涙の蒸発量を直接増やすという医学的な根拠は現時点では確立されていません。ただし、エクステの重みや本数が増すとまぶたの筋肉への負担が高まり、まばたきの質が低下することがあります。まばたきの質の低下は涙の拡散機能の低下につながるため、本数の多いボリューム系デザインを選ぶ際は担当アイリストとの十分な相談をお勧めします。
レンズの種類別・まつ毛エクステのデザイン選びのコツ
コンタクトレンズは大きく分けて「ソフトレンズ(1日使い捨て・2週間・1ヶ月)」「カラーコンタクト」「ハードレンズ・RGPレンズ」の3タイプがあります。それぞれの特性と、まつ毛エクステのデザイン選びにおける考え方をご紹介します。
ソフトレンズ(1日使い捨て含む)をお使いの方
1日使い捨てタイプは毎日新しいレンズに交換するため、長期型に比べて汚れや吸着物の蓄積が少ない点で目には優しい選択です。まつ毛エクステとの共存という観点でも比較的安心できる選択肢ですが、施術後のケアと目元の清潔維持が特に重要です。エクステ装着中の目元クレンジングを怠ると、まつ毛根元に皮脂や汚れが蓄積し、コンタクトレンズ装着時の違和感・炎症リスクを高める可能性があります。
カラーコンタクトをお使いの方
カラーコンタクトは瞳の色を変えることで印象を演出するアイテムです。まつ毛エクステと組み合わせると目元の印象がさらに際立つ一方、酸素透過率がクリアレンズより低い製品が多いという点に注意が必要です。酸素不足の角膜はダメージを受けやすく、炎症のリスクが高まります。まつ毛エクステを楽しみながらカラコンも使いたい方は、眼科医に相談のうえ酸素透過性の高い製品を選ぶことと、装着時間を適切に管理することが大切です。エクステのデザインは、カラコンの発色をより自然に引き立てるセミナチュラル系が相性よくお勧めです。
ハードレンズ・RGPレンズをお使いの方
ハードレンズユーザーは、まつ毛エクステの施術後に目元への物理的刺激が加わった際にレンズがずれやすい状況を避けることが大切です。エクステ装着後は目をこすらないという基本ルールを特に意識してください。また、ハードレンズはまばたきのたびにまぶたの裏側と接触するため、エクステの根元が乱れて下向きに突き出るような状態になると、レンズに干渉して角膜を傷つける可能性があります。定期的なリペア(付け替え)でエクステの向きを正常に保つことが、ハードレンズユーザーには特に重要です。
FRAISEが大切にしているコンタクトユーザーへのカウンセリング哲学
FRAISEでは施術前に必ずカウンセリングの時間を設けています。その中で私たちが特に丁寧に確認するのが、コンタクトレンズの使用状況です。使用しているレンズの種類、装着時間の習慣、ドライアイや結膜炎などの既往症、眼科での処方状況──これらはすべて、安全で快適な施術を提供するために欠かせない情報です。「まつ毛エクステのサロンなのにそこまで聞くの?」と思われるかもしれませんが、目の近くで行う施術である以上、目全体の健康状態を把握することはFRAISEとして当然の責務と考えています。
「完全個室・完全予約制」がコンタクトユーザーに与える安心感
FRAISEの全施術は完全個室・完全予約制で行われます。コンタクトレンズを外して施術に臨む際、多くの方は「裸眼でいることへの恥ずかしさ」「メガネ姿で知人に会いたくない」という感覚をお持ちです。完全個室であれば他のお客様の目を気にせず、レンズを外した状態でリラックスして施術を受けていただけます。また、予約制のため施術室内の人の出入りが最小限に抑えられ、グルー揮発成分が滞留しにくい環境管理も徹底しています。
医師監修体制がコンタクトユーザーの安全を下支えする
医療法人鳳應会グループとの提携による医師監修体制は、FRAISEが17年間守り続けてきた品質の柱のひとつです。使用するグルーの成分・揮発特性・アレルギーリスクに関する評価は、監修医師・近澤徹の医学的知見のもとで定期的に見直されています。コンタクトレンズユーザーの方が特に気にされる「グルーの目への影響」についても、眼科・皮膚科的な視点を持ったアドバイスを施術に反映できる体制が整っています。施術の前後に「目に違和感がある」「眼科との相談結果を踏まえて対応してほしい」というご要望がある場合も、遠慮なくカウンセリングでお伝えください。
コンタクトレンズという精密な医療機器を毎日使いながら、美しい目元も手に入れたい──そのふたつは決して矛盾しません。大切なのは正しい知識を持ち、適切なタイミングで専門家に相談するという姿勢です。FRAISEは「親切・丁寧・納得」の哲学のもと、コンタクトユーザーの方にとっても安心できる目元づくりをご提案し続けます。
FRAISE Note
コンタクトレンズをお使いの方がまつ毛エクステに踏み出すとき、「自分の目は大丈夫だろうか」という不安はごく自然なことです。そのご不安を「なるほど、これなら安心できる」という納得感に変えることが、私たちFRAISEのカウンセリングの出発点です。医療法人鳳應会グループのサポートのもと、私たちは単に美しいエクステを提供するだけでなく、お客様の目の健康を守ることを同等の責務として大切にしています。北24条(1号店)・円山(2号店)、どちらの店舗でも完全個室の空間でゆっくりとお話を伺います。コンタクトのこと、ドライアイのこと、これまでのエクステ経験で気になっていたこと──どうぞご遠慮なくご予約の際にお聞かせください。あなたの目元のことを、私たちと一緒に丁寧に考えましょう。